資格試験で覚えないといけないことがあるのに暗記が苦手で困っている
勉強に取り組んではみたものの、集中できない
などとお困りの方へ、この記事では青ペンを使った勉強法をご紹介します。
この勉強法を使えば、普段と少し違った気分で勉強に取り組め、暗記もしやすくなりますよ!
青ペン書きなぐり勉強法について
ここで紹介する勉強法のベースになるのは、早稲田塾創業者の相川秀希氏が提唱されている「青ペン書きなぐり勉強法」です。
「頭がよくなる 青ペン書きなぐり勉強法」という本もあります。
話題になっていたのはかなり昔のことですが、筆者はこの方法を知って以来、必要な時に思い出したように活用しています。
学生の勉強法というイメージがありますが、大人になってからの勉強でも使える方法です。
青ペン書きなぐり勉強法のやり方
やり方は簡単にいえば、青ペンで覚えたいことをひたすら書くだけです。
細かいルールもあるのですが、基本はこれだけです。
相川氏の「青ペン書きなぐり勉強法」には2つの方法が含まれており、それが①「青ペン記憶術」、②「書きなぐりノート術」です。
①「青ペン記憶術」
記憶したい語句や分を青ペンで書いて書いて書きまくること。
②「書きなぐりノート術」
ノートやメモをとる時は「何もかも書く」つもりで書きまくること。
①はイメージしやすいと思うのですが、②については講義などで聴いた話をすべて、雑談や冗談なども含めて何もかも書くということです。そうすることで、ノートを見返した時に講義の時の様子がついさっきのことのように思い出され、講義の内容が記憶に定着しやすくなるのです。
何もかも書くなんて、早口の先生もいるし無理じゃない?
話す速さと書く速さでは話す方が速いので追いつかなくなるのは事実です。
それでも、最初から「大事なことだけ書こう」と思っていると結局何も書かないままだったり、何が大事かわからなかったりということがあります。
大事なことがわからなくて結局ほとんど何もメモできなかったということもあります…
「何もかも書く」という意識で書きまくっていると、徐々に情報の質を見て上手に取捨選択ができるようになるのです。
何度もやるうちに、自分なりの効率のいいまとめ方とかもできるようになりますよ!
必要なもの
青ペン書きなぐり勉強法に必要なものは
青ペン
ノート
の2つだけです。
相川氏は、青ペンは軸がスケルトンでゲルインキのもの、ノートはA4サイズ以上をおすすめされています。
青ペンに関してはインクの減りが速くて、減っている様子が見やすいスケルトンがよいということです。
たくさん書いた日は、目に見えてインクが減っているので「おお!」と思います。
ノートは大きい方が書くスペースも広くとれ、一覧性が高まります。また、バラバラになりやすいルーズリーフよりも、ノートの方が「1冊終わった」という達成感もあり、おすすめです。
ボールペンより万年筆がおすすめ
筆者は青ペンは万年筆を使用しています。
ずっとボールペンを使用していたら手が疲れて勉強がはかどらなくなり、ペンだこもできてしまいました。
そこで筆圧が不要な万年筆を使ってみたら書きやすくて病みつきになりました。それ以来、手の痛み、ペンだことは無縁です。
インクもきれいな青が何種類もあり、軸がスケルトンのものもあるので、ぴったりです。筆者は何本か万年筆を持っているのですが、書きなぐり勉強法に使用しているのは一番安いkakunoという入門者向けの万年筆です。1000円くらいで買えるのでお手軽です。スケルトンのものもあります。
kakunoは万年筆としては格安なのにとても書きやすいです。
しばらく、万年筆とインクにはまりました。
ペン先の太さはF(細字)が普通のノートに書くのにはちょうどいいです。インクにもよりますが、ボールペンの0.7くらいの太さです。書き心地の良さを楽しみたい人はM(中字)、細かく書きたい人はEF(極細字)を選んでみてください。本体の色も多くの種類があって楽しいです。
ポケモンが好きな方にはこんなかわいいものもあります。
インクはカートリッジなら挿すだけなので簡単です。万年筆と同じメーカーのものを使用してください。
他とは違う青色を使いたいという人はパイロットの「色彩雫」というシリーズのインクがおすすめです。筆者は「月夜」という緑がかった青色のインクを愛用しています。
瓶に入ったインクを使用する場合はコンバーターというインクを入れるパーツも必要になります。
瓶のインクの場合、万年筆とメーカーを合わせる必要がないので選択肢が広がります。コンバーターは万年筆と同じメーカーを使ってください。
青ペン勉強法のメリット・デメリット
筆者が体験してみて感じた、青ペン勉強法のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
簡単にできる
必要なものも少なく、簡単に試すことができます。
普段、紙とペンで勉強している人はペンの色を青に変えるだけです。
夢中になれる、リラックスできる
「青」という色の効果として集中やリラックスなどの鎮静効果があると言われています。
ペンの色を青に変えるだけで、いつもの真っ黒なノートでなくきれいな青が目に入るようになるのでなんとなく落ち着きます。
筆者の場合、万年筆でインクの色にもこだわっているので、万年筆を使いたいから勉強するという謎の現象も起きています。
青ペン勉強法をやってみた人のなかには、ノートを4,5冊使い切ったくらいからこの勉強法が病みつきになったと話している人もいるくらい夢中になる人もいるようです。
勉強に夢中になれるっていいですよね。
英語や社会の暗記に向いている
青ペン勉強法が向いているのは、英単語や言葉を覚えないといけない社会などの暗記系です。
筆者はそれ以外にも資格試験で法律を覚えないといけなかった時は法律をひたすら青ペンで書いて覚えました。
努力の痕が見える
使い終わった青ペンやノートは捨てずに残しておくと、「これだけ勉強したんだ」という頑張った痕跡が残ります。
それを試験前などの不安になった時に見ることで、「こんなに頑張ったんだから大丈夫」と自信をつけることができます。
筆者もある程度勉強が進んだらノートを見返して「意外と頑張ってるじゃん」とうれしくなっていました。
デメリット
手が疲れる
長時間書き続けると手が疲れます。
書きやすいペンを探したり、疲れたら他の勉強をするなどの工夫が必要です。
青ペンのストックが必要
青ペンは、特に水性のインクだとインクの減りが速いです。
インクの減りが速いのは頑張りを実感できるのでよい面もあるのですが、頻繁に新しいペンと交換しなければいけません。お気に入りのペンがあればたくさん買っておく必要があります。
筆者は万年筆を使用しているので、カートリッジや瓶のインクをストックしています。
どこででも買えて、安いものが安心して使えますよ。
青ペン勉強法のアレンジ
ここからは筆者がやっているアレンジをご紹介します。
青ペン勉強法は基本がシンプルなのでアレンジもしやすいです。
筆者が自身の性格に合わせてアレンジした方法なので、ご自身に合わせてやりやすくアレンジしてみてください。
無地のノートを使う
『頭がよくなる青ペン書きなぐり勉強法』の本には実際のノートの写真も載っていたのですが、どれもとてもきれいなノートでした。「書きなぐり」とは言うものの、きれいで見返しやすく書かれていました。
東大生のノートはみんな綺麗という話も聞いたことあります。
筆者の場合はきれいなノートをつくるのが苦手なので、「記憶すること」だけを目的に汚くてもいいと考えていました。
きれいなまとめなら、参考書や教科書にあるのでそれでOK!
記憶のためだけのノートでいいと思っています。
そこで、ノートも罫線があるものだと罫線に合わせて書くのも面倒に感じて無地のものを使うようになりました。
きれいなノートにこだわらない人には、無地のノートに好きなように書くのはストレスがなくていいですよ。
どうしても覚えられないものを書く
すぐに覚えられるものと、どうしても覚えられないものがあります。
どうしても覚えられないものだけをひたすら書くことで手で覚えることができます。
脳科学的にも、手で書くことで脳のブローカ野という部分が活性化して記憶しやすくなるのだそうです。
書いたものを暗記に使う
どうしても覚えられないものを書きまくったら、そのノートを暗記に使うこともできます。
そのノートのページは、自分が覚えられないものだけが書かれているので、書くのに疲れたらノートを見返して暗記に使います。
筆者はそのページを破って持ち歩いていました。
ページを破るとバラバラになるからよくないという意見もあるので、気になる方はノートを持ち歩いてもいいでしょう。
まとめ:勉強するなら青ペンを使おう
青ペン勉強法についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
青ペン勉強法は驚くほどの成果があるというわけではありません。
しかし、筆記用具を変えるだけという簡単な方法で、地味にですが確かな効果はあります。
同じ労力を使って勉強するのであれば、青ペンを使ってみることをおすすめします。
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